反り腰ってなに?理学療法士が解説
背中には背骨がいくつもあり、背骨が連なって「S字カーブ」を作っています。反り腰は腰の部分にある背骨が、お腹側に過剰に凸カーブ(前わん)の状態になっていることを言います。

背中には背骨がいくつもあり、背骨が連なって「S字カーブ」を作っています。反り腰は腰の部分にある背骨が、お腹側に過剰に凸カーブ(前わん)の状態になっていることを言います。
鏡の前に立ったとき、反り腰かもと思われた方は、ご自分で簡単にできるセルフチェックを行ってみてください。ご紹介する2つのセルフチェック方法のどちらか一方が当てはまる場合は、反り腰といえます。
セルフチェック方法1
セルフチェック方法2
日々の運動や日常生活動作での腰にかかる負担は、背骨が連なって作るS字カーブにて、
衝撃吸収をおこない、負担軽減をしています。しかし反り腰の場合は、S字カーブがお腹側に過剰に凸カーブ(前わん)している為、衝撃吸収がうまくできず、腰に過剰に負担がかかり腰痛が引き起こされます。また反り腰が続くと、背中や腰周りの筋肉に力が入った状態が続き、筋肉が凝り固まってしまいます。
そうなると血流が滞ってしまうため、腰が重く感じ、腰痛を引き起こすこともあります。
反り腰を改善する為には、日頃の習慣により弱っている筋肉を、運動によって強化していくことが大事です。また運動前は凝り固まった背中や腰回りの筋肉をストレッチにてほぐすことで運動効果が高まります。記事の最後におすすめのストレッチや運動をご紹介します。また日中の運動だけではなく夜間の寝姿勢に気を付けることで反り腰や腰痛の改善が期待できます。
腰痛軽減にはさまざまなサポートグッズがあります。今回は、日中のストレッチと運動に加えて、夜間に使用するサポートグッズをご紹介します。反り腰をかかえる方は、仰向けになると寝具と腰の間に大きな隙間ができ、腰まわりの筋肉の緊張が続いた寝姿勢となり腰に負担がかかってしまいます。この負担を軽減するための腰枕を理学療法士がご紹介します。是非お試しください。
ストレッチを行う際は、息を止めないよう呼吸をしながらおこなう事がポイントになります。声に出して数をかぞえると息を止めることなくストレッチを行うことができます。
筋肉を伸ばす際は、気持ちよい程度に伸ばしましょう。強引に伸ばすと筋肉を傷めてしまう可能性があります。
また、伸ばしたり、元の位置に戻したりをゆっくりおこなうことで、ストレッチの効果が高まります。
痛みが出た場合は、痛みのない範囲でおこなう、または、中止をしましょう。
おすすめストレッチ・運動
目的:反り腰によって凝り固まった背中の筋肉を柔らかくします。
①肩幅に脚を開いた膝立ちの姿勢からおこないます。目的:太ももの前の筋肉は骨盤とつながっており、腹筋の筋力低下や腰痛とも深く関係しています。この筋肉をストレッチすることで、腰痛の軽減や運動効果の向上につながります。
①壁に向かって立ちます。目的:股関節周りの筋肉は、骨盤とつながっており、腹筋の筋力低下や腰痛とも深く関係しています。この筋肉をストレッチすることで、腰痛の軽減や運動効果の向上につながります。
①あぐらの姿勢になり、両足の裏を合わせます。目的:お腹の筋肉を鍛えることで、お腹側に過剰に凸カーブ(前わん)した状態を改善します。
①筒状にしたバスタオルを用意します。