買い物かご

特集から探す

アクティビティ

理学療法士おすすめ!反り腰が改善するストレッチやグッズを紹介


反り腰とは骨盤が前に傾くことで腰が反り、お尻が後ろへ突き出ている姿勢のことです。 反り腰は慢性的な腰痛やポッコリおなかを引き起こします。 簡単にできる反り腰チェックの方法とその改善運動について、カラダの専門家である理学療法士がお伝えします。


壁さえあればOK!簡単にできる反り腰チェック方法

反り腰かもと思われた方にご自分で簡単にできるチェック方法をご紹介します。

ご紹介するセルフチェック方法が当てはまる場合は、反り腰といえます。


セルフチェック方法


  • ①壁に頭と背中、踵をつけて立つ。
    反り腰ってなに?理学療法士が解説

  • ②そのまま壁と腰の隙間に手を入れる。
    反り腰ってなに?理学療法士が解説

  • ❗ 壁と腰の隙間に手のひら一枚分以上の隙間がある場合は反り腰といえます。
    

こんな習慣に気を付けて!習慣により筋肉が弱くなり、反り腰になりやすくなる!?

現代の生活習慣では、意外と多くの人がなりやすい反り腰。習慣を見直すことで、反り腰の予防をしましょう。


こんな習慣がある人は反り腰になりやすい


  • ヒールの高い靴を履く方
  • 日頃から椅子の背もたれに長時間よりかかった状態で座り続ける方
  • 日常生活の中で運動をする機会の少ない方


こんなことが起こる


  • 背骨のカーブの崩れや腹筋と背筋の筋力バランスの崩れから腹筋の筋力低下が起き、反り腰となります。また、反り腰により凝り固まった背中や腰回りの筋肉は腰痛を引き起こすこともあります。


改善・予防するには…


  • ストレッチと筋力運動をおこない、背骨の本来のカーブを取り戻すことや姿勢に気を付けましょう。

反り腰改善・予防におすすめ!3つのストレッチと1つの運動

反り腰を改善する為には、日頃の習慣により弱っている筋肉を運動によって強化することが大事です。 また、並行してストレッチを行うことで凝り固まった背中や腰回りの筋肉がほぐれ、運動の効果を高めるとともに柔らかい筋肉がつくことにより、 カラダを動かしやすくする効果も期待できます。
ストレッチや運動時は、呼吸を止めないように注意をしましょう。



背中をストレッチ

【目的】反り腰によって凝り固まった背中の筋肉を柔らかくします


①肩幅に脚を開いた膝立ちの姿勢からおこないます。 使い方 使い方
②この状態から両手を床に這わせながら前に伸ばし、体を前に倒していきます 使い方 使い方
③背中が少し反るような状態で、背中の部分がストレッチされているのを確認します

④10秒カウントしゆっくり元の姿勢に戻ります

⑤ここまで痛み等なくおこなえた場合は、もう一度おこない20秒までゆっくりカウントしていきます
      

太ももの前をストレッチ

【目的】太ももの前の筋肉は骨盤とつながっており、腹筋の筋力低下や腰痛とも深く関係しています。この筋肉をストレッチすることで、腰痛の軽減や運動効果の向上につながります。


①壁に向かって立ちます 使い方 使い方
②片手で足首をつかみ片足立ちになります (不安定な場合は壁に手をつきます)

③手でつかんでいる足の踵をお尻の方にゆっくり引き付けます 使い方 使い方
④太ももの前が気持ちよい程度に伸びているのを感じながら、まずは10秒カウントします

⑤ゆっくり元の位置に戻します
上半身が前に傾かないようにすることで、よりストレッチ効果が高まります        
⑥ここまで痛み等がなくおこなえた場合は、もう一度おこない20秒までゆっくりカウントしていきます

⑦反対側も同じようにおこないます
      

股関節まわりをストレッチ

【目的】股関節まわりの筋肉は骨盤とつながっており、腹筋の筋力低下や腰痛とも深く関係しています
この筋肉をストレッチすることで、腰痛の軽減や運動効果の向上につながります。


①あぐらの姿勢になり、両足の裏を合わせます。 使い方 使い方
②背中が丸まらないよう、おへそを前に突き出すイメージでカラダをゆっくり前に倒していきます 使い方 使い方
③股関節まわりの筋肉が気持ちよい程度に伸びているのを感じながら10秒カウントし、ゆっくり元の位置に戻します

④ここまで痛み等がなくおこなえた場合は、もう一度おこない20秒~30秒までゆっくりカウントします
      

骨盤後傾運動

【目的】お腹の筋肉を鍛えることで、お腹側に過剰に凸カーブ(前わん)した状態を改善します


①筒状にしたバスタオルを用意します

②両膝を立てた状態で床に仰向けになります

③床と腰の隙間の部分に筒状に巻いたバスタオルを入れます 使い方 使い方
④バスタオルを押しつぶすように腰の部分を、息を吐きながら床へ押し当てていきます

⑤バスタオルの押しつぶしを10回おこないます

以上が基本的な反り腰の改善・予防のストレッチと運動となります。 反り腰と一括りにしていますが、筋肉や関節などは人それぞれであり、あなたのカラダに合わせたストレッチや運動を行うことで改善・予防の効果はより高まります。


腰痛軽減お勧めサポートグッズをご紹介

反り腰の腰痛は、背骨のカーブが崩れているため腰への衝撃が吸収できず、過度に負担がかかることで腰痛が引き起こされます。
また、反り腰が続くことで背中や腰まわりの筋肉に力が入った状態が続き、筋肉が凝り固まってしまいます。 そうなると血流が滞ってしまうため、腰が重く感じ、腰痛を引き起こすこともあります。


ここまでの記事の中でご紹介した運動だけではなく、夜間の寝姿勢や日常習慣に気を付けることで反り腰や腰痛の改善が期待できます。 腰痛を軽減するサポートグッズには様々なものがありますが、今回は寝るときに使用する腰枕と反り腰に対応した骨盤ベルトをご紹介します。


寝るときに使用する腰枕

ストレッチと運動に加えて、夜間に使用するサポートグッズをご紹介します。 反り腰の場合、仰向けになると寝具と腰の間に大きな隙間ができ、腰まわりの筋肉の緊張が続いた寝姿勢となり腰に負担がかかってしまいます。この負担を軽減するために腰枕を使用します。


寝るときに使用する腰枕の効果

仰向けになるとできる寝具と腰の間の隙間を埋めることで腰まわりの筋肉の緊張が緩められ、夜間にストレッチと同じ効果を得ることができ、腰痛や反り腰の軽減につながります。 また腰枕が背骨を本来のカーブに近づけるサポートをしてくれます。


理学療法士おすすめポイント

腰枕を実際に使ってみたけど体に合わず寝づらくなってしまったという経験をした方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する「マルゼン ヴィスコフロート ソフトタッチ腰枕」は優れた耐久性を持っており、従来の低反発ウレタンをしのぐ超ソフト加工ウレタンフォーム「スーパーニューロンフォーム」という新素材を使用しています。 ニューロンフォームは特殊な粘弾性※1でゆっくりと沈み込む特性を持っています。
実際に私も使用してみましたが、低反発なのに沈み込みすぎず、徐々に体型に合わせてフィットし、包み込むようにしっかりと腰を支えてくれた為、心地よく寝ることができました。 (※ 個人の感想です。効果には個人差があります。)
※1 粘弾性とは弾性体であるゴムのような伸び縮みする性質と、オイルのような流動とを兼ね備えた性質のことです。


寝るときに使用する腰枕の正しい使い方

<枕の向き>
ゆるやかな傾斜になっている側が頭側にくるようにします。
<枕の位置>
仰向けになった際に、寝具と腰の間にできる隙間を埋めるように腰枕を入れてください。

         

反り腰に対応した骨盤ベルト


反り腰に対応した骨盤ベルトの効果

腰痛を軽減するために骨盤ベルトは大事なアイテムの一つになります。反り腰の場合、一般的な骨盤ベルトを装着しても効果は期待できません。 なぜなら、反り腰を改善するには腰まわりだけでなくお尻の方からも圧をかける必要があるからです。


以下の反り腰のイラストをご覧ください。 反り腰を改善するには、過度に前に傾いている骨盤を起こす必要があります。青矢印の通り、お腹側とお尻側から同時に圧をかけることで骨盤が起きるため反り腰が改善します。


反り腰と骨盤の図解
反り腰の場合は、一般的な骨盤ベルトではなく、反り腰に対応した骨盤ベルトをご購入ください。

理学療法士おすすめポイント

反り腰に対応した骨盤ベルトはまだ種類が少ない状況です。
今回ご紹介の商品「スマートヒップベルト」は厚さが薄く、滑り止め素材となっているため、日常生活の中で洋服の下に装着しても目立たず高いサポート力を発揮します。 反り腰は長い時間立ち続けることで助長されてしまったり、腰痛を引き起こしやすくなってしまったりするので、反り腰に対応した骨盤ベルトを長い時間の立ち作業時につけると効果的です。


骨盤ベルトの正しい装着方法

腰まわりにベルトを巻いた後、内側のベルトをお尻の下部にずらします。実際はズボンの上からでなく、下着やスパッツ等の上からベルト巻いた方がずれにくく、効果が出やすいです。


反り腰を改善する骨盤ベルトを装着している男性

理学療法士おすすめ!反り腰が改善するストレッチやグッズを紹介 まとめ

反り腰は骨盤が前に傾くことで腰が反り、お尻が後ろへ突き出ている姿勢のことです。意外と多くの人がなりやすく、現代の生活習慣も大きく影響します。 反り腰は、生活習慣や日々の姿勢により、背骨のカーブの崩れや筋力バランスの崩れから腹筋の筋力低下によってなります。また、反り腰により凝り固まった背中や腰回りの筋肉は腰痛を引き起こすこともあります。


セルフチェックで反り腰と判明した方は、今回ご紹介しているおすすめの3つストレッチと1つの運動や生活習慣を見直すことで、反り腰の改善や予防になります。ストレッチや運動をおこなう際は無理せずおこなってください。 反り腰による腰痛がある方は、サポートグッズなども利用し改善につなげていきましょう。


 記事監修 
  • 監修者写真
    滝口 めぐみ
    株式会社ツクイ
    理学療法士

     

  • 専門学校卒業後、株式会社ツクイ入社。 従業員向けに機能訓練に関する教育研修に従事。
    現在は、一般市民向けの介護予防教室の講師や健康増進サービスの企画、開発に携わっている。