若者から高齢者まで、日々多くの方が悩まされている「肩こりの痛みや肩の重だるさ。」 その多くは、血行が悪くなることで生じています。 現代生活のデスクワークなどにおける運動不足、長時間の同じ姿勢は肩こりの痛みや肩の重だるさの原因となります。 日常のちょっとしたスキマ時間で、凝り固まった筋肉をほぐし、血行を良くするための運動をご紹介していきます。
肩がこりやすい理由は構造にあった!?肩こりを知ろう
「肩が凝っているな。」と感じるとき、実は肩が凝っているのではなく、肩まわりにある筋肉が凝り固まっています。
肩にある骨は、肩関節の周りにある僧帽筋(そうぼうきん)や肩甲挙筋(けんこうきょきん)、菱形筋(りょうけいきん)を代表とした複数の筋肉によって吊り下げられています。
つまり、私たちの肩関節は、骨がぶら下がるような構造をしているのです。
そのため、肩関節の周りにある複数の筋肉には、常に重みがかかり、大きな負担となっています。
筋肉へ負担がかかると、筋肉が緊張したり血行が悪くなったりするため、肩こりが起きやすくなるのです。
肩こりが起こる原因
肩こりの主な原因は、僧帽筋や肩甲挙筋といった首から肩甲骨にある筋肉や、菱形筋が緊張したり血行が悪くなることで生じます。
また、肩の骨の1つである肩甲骨は、肩を動かすと背中側の肋骨の上を滑るように動きます。
デスクワークなどでこの肩甲骨が長時間猫背の姿勢となったり、普段から姿勢が巻き肩であると、肩甲骨が外側に広がったまま動かない状態となります。
そのため、筋肉の力や柔軟性が低下して肩甲骨まわりの筋肉の血行が悪くなることで、肩こりにつながっていきます。
さらに、血行が悪くなることで肩甲骨の動きも悪くなり、どんどん肩が凝り固まっていくという悪循環に陥ります。
巻き肩とは
巻き肩は、左右の肩が前方に出た状態の姿勢になります。 胸を張っている姿勢とは反対に、肩が前方にでている巻き肩が、普段の姿勢となってしまっていませんか? デスクワーク中の姿勢や普段の生活の中でついつい巻き肩の姿勢になっていないか、姿勢を見直してみましょう。
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【立っている時の姿勢のポイント】
[耳]-[肩]-[骨盤]-[膝]-[くるぶし]の位置が、一直線になるように立つ。
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【座っている時の姿勢のポイント】
[骨盤]を立てて座る。
肩こり解消のカギは肩甲骨!
肩甲骨まわりの筋肉は、肩甲骨を背骨に寄せたり、胸を張ったりする役割を担っています。
しかし、日常で猫背や巻き肩の姿勢が長時間続くと、肩甲骨まわりの筋肉が伸ばされ続け、肩甲骨を背骨に寄せたり、胸を張ったりする動きが弱くなってしまいます。
こういった筋肉の柔軟性低下から筋肉の血行が悪くなり、肩こりにつながっていきます。
肩こりの悪循環を断ち切るには、肩甲骨を動かし、肩甲骨まわりの筋肉の柔軟性や筋力低下を防ぐことです。これにより、筋肉の血行がよくなり、肩こりの解消につながります。
次に紹介するチェック方法やストレッチを参考にして、血行改善と肩こりの解消を目指しましょう。