ご奉仕品セール
会員最大20%OFF!
6/20(金)9:59まで

買い物かご

特集から探す

  • 介護のツクイ エアスルーパンツ
    介護のツクイ エアスルーパンツ
  • アクティビティ

    高齢者の靴選び|転びにくい靴のポイントを理学療法士が解説

    靴の選び方イメージ

    この記事では、高齢者の靴選びについて「転びにくい靴のポイント」を紹介しています。 靴が合っていないと足腰に負担がかかるだけでなく、転倒して思わぬ怪我を引き起こすことがあります。また、サイズ選びの際にも注意して欲しいことを解説しています。


    この記事のポイント

    • 高齢者が転倒することの危険を知ろう
    • 転びにくい靴を選ぼう
    • 正しいサイズで足に合った靴を選ぼう


    高齢者の靴選びは「転びにくさ」が重要

    高齢者の靴選びで重要なのは「転びにくい靴」を選ぶことです。
    内閣府の「高齢社会白書」(2021年版) ※1 によると、骨折・転倒は介護が必要な状態になる原因のうち、認知症や脳血管疾患(脳卒中)、高齢による衰弱についで4番目に多くなっています。 女性に限ってみると、認知症についで骨折・転倒が2番目に多い原因です。


    介護 原因

    ※1 参照元 内閣府「令和3(2021)年版高齢社会白書」


    高齢になると骨の密度が低下しもろくなることから、大きな衝撃が加わらなくても骨が折れてしまう人が増えてきます。 特に足の骨折は車椅子や寝たきりの生活に繋がる可能性を高めてしまいます。



    「転びにくい靴」のチェックポイント

    • つま先があがっている
    • 軽い
    • 靴底部の接地面 ※2 が広い
    • かかとがしっかりしている
    • 脱ぎ履きしやすい

    ※2 地面と接する面積


    つま先があがっている

    つま先部分が地面についていると、すり足になりがちな高齢者はつまずきやすくなります。
    つま先が少し反り上がった靴を選びましょう。


    軽い

    重たいだけで足への負担は大きくなり、足が上がりにくくなる原因になります。
    長時間の歩行にも不向きなので、重さを負担と感じない靴を選びましょう。


    靴底部の接地面が広い

    滑りにくく、歩行が安定します。特に歩行に不安がある方は接地面が広い靴を選びましょう。


    かかとがしっかりしている

    かかとと足首がホールドされ、歩行中に脱げにくいことも大切です。
    かかと芯 ※3 がしっかりとして高さもあり、かかとを包み込んでくれる設計の靴を選びましょう。


    ※3 靴の踵に挿入された半円形の芯


    脱ぎ履きしやすい

    転倒の危険は歩行中のみならず、脱ぎ履きする場面にも潜んでいます。
    かかとにプルストラップ(つまみ)がある、開閉がマジックテープファスナーで行えるなど脱ぎ履きしやすい靴を選びましょう。

    サイズ選びのポイント

    「転びにくい靴」のチェックポイントを満たし、気に入ったデザインの靴を見つけたら、次はサイズ選びです。


    靴 サイズ

    靴は足長とワイズ(足囲・足幅)で規格化されています。
    人間の足の裏には、体を支えるための「3つのアーチ」がありますが、アーチが加齢に伴い沈むことで高齢者は足幅が広くなる傾向があります。
    足長だけで靴を選んでしまいワイズが合っていないと、足が締め付けられ痛みがでてしまう可能性が高くなります。


    足長とワイズの数字を正しく把握しておけば、サイズ選びの失敗を防ぐことができます。

    足長 足囲

    サイズを測る際は実際に靴を履くときと同じように、靴下や装具を履いた状態で測りましょう。


    足長の測り方

    かかとから一番長い指の先(親指、または人差し指の長い方)までの長さを測ります。この長さが足長となります。


    ① 以下の4つを準備します。

    • 足が収まる大きさの紙
    • 下敷きや本などまっすぐで平らなもの
    • 定規もしくはメジャー
    • 筆記用具

    足長 測り方



    ② 紙の上に足を乗せ、かかとに下敷きをあてます。 かかとの一番先端に合わせ、紙と下敷きが垂直になるようにして、下敷きに沿って線を引きます。


    踵 測り方



    ③ 一番長い指の先端に下敷きをあてます。紙と下敷きが垂直になるようにし、下敷きに沿って線を引きます。 このとき、かかとで引いた線と平行になるように線を引きましょう。


    足先端 測り方



    ④ 引いた2本の線の直角での距離を測った値が足長となります。


    長さ メジャー



    ワイズ(足囲・足幅)の測り方

    親指の付け根と小指の付け根(骨が飛び出している部分)を一直線に測ります。
    この長さを足幅といいます。同じ部分でメジャーを1周まわし厚みを測ります。この時の長さを足囲(そくい)といいます。


    ① メジャーを床に置き、「親指のつけ根」から「小指のつけ根」を結んだ直線下にメジャーを調整し、最初に足幅を測ります。


    足幅



    ② 甲の上にメジャーを巻き上げます。


    足幅 メジャー



    ③ 「0」の線と重なる数字が足囲となります。写真の場合では「22.5cm」です。


    足幅 計測

    サイズの決定

    足長とワイズ(足囲・足幅)を測り終えたら、下の表(JIS規格)に照らし合わせサイズを決定しましょう。




    男性用・男女兼用サイズ表

    男性 サイズ表

    女性用サイズ表

    女性 サイズ表

    一部メーカーにおいてはメーカー独自のサイズ表を使用している場合があります。
    その際も、メーカーのサイズ表に足長とワイズ(足囲・足幅)を照らし合わせサイズを決定しましょう。

    「高齢者の靴選び|転びにくい靴のポイントを理学療法士が解説」 まとめ

    高齢者の靴選びに失敗しない方法として、転びにくい靴とサイズ選びのポイントについてご紹介しました。
    その方に合った靴を選ぶことで転倒予防だけでなく、歩きやすさから外出意欲の向上にもつながります。 この機会にピッタリと足にあう靴を新調してみてはいかがでしょうか?


    SONOSAKI LIFEでは、健康づくりに役立つ情報や介護の「お悩み」に寄り添う情報をお届けしております。他のコラムも是非、ご覧ください。



     記事監修 
    • 監修者写真
      小林 修
      株式会社DIGITAL LIFE
      WEBサービス事業
      理学療法士
      社会福祉主事

       

    • 大学卒業後、理学療法士や介護事業所の管理者としてデイサービス、特別養護老人ホーム、ショートステイなど、10年以上の現場経験があり、介護サービスの運営、スタッフ教育に従事。
      現在は介護現場で培った経験を活かし、健康増進サービスの企画、開発に携わっている。