
介護が必要な母親が自分の着る服を買う・選ぶことが難しくなったとき、介護者が「娘」であれば問題なく見繕えるでしょうが、「息子」になると悩ましいかもしれません。 今回は息子介護を頑張る方へ、母親の服どうする問題についてお答えしていきます。
この記事のポイント
- 母親の服でよくある悩み
- 失敗しない服選び
- 母親にはどんな服が似合うのか
服はたくさんあるのに、「今」着られる服がない
息子さんがお母さんを介護しているご家庭に訪問した時の出来事です。
息子さん「ケアマネジャーさん、ちょっと相談がありまして」
ケアマネジャー「はい、なんでしょう」
息子さん「明日からのデイサービスに行きますが、どんな服装で行かせればいいのかわからなくて」
ケアマネジャー「体操もあるので、動きやすい服装で大丈夫ですよ。スカートではなくズボンがいいですね」
息子さん「うちの母親はスカートしか持っていなくて・・・ちょっと見てもらえますか?」

クローゼットを見せてもらうと、華やかなワンピースやタイトなデザインのカットソーが多く、確かにデイサービスには不向きな服ばかりです。
ただ、どの服も時代を感じますがセンス良く、オシャレな人柄がよく伝わりました。
明日のデイサービスは初日ということもあり、ゆったりとしたとトレーナーと程よい丈のスカートをチョイスしました。
母親の服はどこで買えばいいですか?
デイサービスは週3回利用することもあり、動きやすい服がもう少し欲しいと話したところ、息子さんから次のように言われました。
息子さん「女性の服を買いに行くのはちょっと恥ずかしいですね。どう選べばいいのかもわからないなぁ」
ケアマネジャー「確かに・・・。困りますよね。」
そこで、近くの商店にある中高年御用達の洋品店をご紹介しました。
紳士服も置いてあるのでお店に入りやすく、店員さんが丁寧な接客で応じてくれるので相談しやすいお店です。
購入時に以下のことも店員さんに相談するようアドバイスしました。
- (体操ができるように)動きやすい
- 着脱がしやすい
- ボタンやファスナーなどは大きめ
- 「今」のサイズ・体形にあわせる
最近は介護者が母親の服をネット購入する方が増えています。店舗で買うよりも商品の詳細がわかり、用途に合わせた選び方ができます。
動きやすい
ゆったりとした服は、急な動作にも応じやすいため転倒予防にもつながります。 伸縮性があり、腕や足を動かすときに動作の妨げにならないものが望ましいです。
着脱がしやすい
アウターであればボタンやファスナーなど前開きになっていると着脱しやすくなります。 ズボンはウエストがゴムであればトイレ動作も楽になり、間に合わずに失敗(失禁)なんてことを防ぐこともできます。
着脱しやすいということは本人や介護者のストレスの軽減にもなります。