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尿もれの原因と対策について|長時間の外出をあきらめない方法とは

失禁用おむつ

年齢を重ねていくと、トイレに間に合わない経験や尿もれで悩むことがあるかもしれません。 排泄の悩みは人に相談しづらく、一人で悩みを抱えてしまいがちです。今回の記事ではそんなお悩みにどう対策していけばいいかを解説します。


この記事のポイント

  • ・ 多くの人が経験している排尿トラブル
  • ・ 場面を選んで尿もれ対策をしていく
  • ・ パッドやオムツを使う上での注意点


40歳を超えると多くの人が経験する尿もれ

尿もれとは自分の意思に関係なく、不意に尿がもれてしまうことです。 女性は40歳を超えてくると多くの人が経験しており、珍しい話ではありません。 そんな尿もれですが、心配のあまり長時間の外出を控えたり、旅行などを諦めたりした経験はないでしょうか。 活動範囲を狭めかねない尿もれについて、どんな対策があるのかを考えてみます。


尿もれは主に2つのタイプがある


✅ 腹圧性尿失禁

咳やくしゃみ、運動時などお腹に力が入ったときに尿がもれてしまう症状です。
これは骨盤の底にある「骨盤底筋(こつばんていきん)の緩みや、尿道を締め付ける「尿道括約筋(にょうどうかつやくきん)の力が弱まるために起こります。


腹圧性尿失禁

✅ 切迫性尿失禁

急に尿意を感じ、我慢できずにもれてしまう尿もれで、原因は過活動膀胱です。 膀胱に尿がたまると脳が信号をキャッチして排尿を開始しますが、この連携がうまく行かず、膀胱が勝手に収縮して排尿してしまう状態です。


過活動膀胱

予期せぬ場所で起きる尿もれは外出の不安につながり、遠出や長い時間を外で過ごすことが億劫になっていきます。


トイレが心配でも外出を楽しむには

程度にもよりますが、尿もれを経験すると「気持ちが落ち込む」「外出が心配になる」ことから鬱や閉じこもった生活になる可能性が高まります。 趣味や友人との交流機会が減り、活動性の低下から全身状態が「衰弱」してしまうことも考えられます。
そのような状態を防ぐためにも、尿もれ用のパッドやパンツタイプのオムツを利用することは、時と場合によって有効となります。


悩み 女性

こんなシーンでパッドやオムツを使ってみる

尿もれ用のパッドやパンツタイプのオムツは、活動性を保つために使うのは良い方法です。しかし、特にオムツとなると受け入れがたく感じる人もいるかもしれません。
そんな場合は次のような使い方をおすすめします。


使うシーンを選んでいく

例えば、こんな場合は安心のためにパッドやパンツタイプのオムツが必要かもしれません。


  • ・ 登山やハイキングなど、トイレのない場所へ長時間出掛ける
  • ・ 観劇や映画鑑賞
  • ・ 友人との集まり、おしゃべりの場
  • ・ 運動するとき
  • ・ 長時間の打合せや飲み会の席

登山 ハイキング

「トイレを気にせず楽しみたい」「焦ってトイレを探したくない」など、トイレのプレッシャーを常に感じていたくない場面であれば、割り切って「楽しむ」ことを優先してパッドやオムツを使用するとよいでしょう。
逆に家に居るとき、常にトイレに行ける状況の場合は、しっかりと「トイレに行く」と自覚して過ごすと生活にメリハリができます。

トイレが気になるからと、やってはいけないこと

よく、トイレを気にして水分を控えてしまうことがあります。 特に夏場はそれなりに汗もかくため、水分を控えることで脱水や熱中症を起こすリスクが高まってしまいます。 脱水は軽度でも意識がぼんやりし、尿意を感じにくくする原因にもなります。
トイレを気にして水分を控えるのであれば適切な尿もれ対策をして、しっかりと水分を摂っていきましょう。


尿もれパッドやパンツタイプのオムツは衛生的に使っていく

パッドやオムツは直接肌に触れるものなので、清潔に配慮して使っていきましょう。 特に女性は尿道が短いので、細菌感染を起こしやすいです。もったいないからと長時間使用したり、汚れてもそのまま放置したりすることのないよう注意しましょう。


そして、メーカーによっても品質に違いがあるため、自分の肌質に合うもの・つけ心地のよい製品を選びましょう。 たまにしか使わないのであれば、なおさら製品にはこだわってストレスを感じにくいものを使っていきましょう。

清潔

パッドの厚みが気になる場合は、思い切ってパンツタイプのオムツに

尿もれの量が多い、あるいは厚手のパッドでないと心配な場合は、割り切ってパンツタイプのオムツにしてしまう方法もあります。 厚手のパッドはパンツラインにも影響するので、服装によって使い分けると良いでしょう。


オムツを使っていても、トイレでの排泄を心がける

トイレに行く必要がないからとオムツでの排泄が習慣にならないよう注意しましょう。 トイレで排泄する行為は自立意識を保つことになり、それに伴い尿意も保たれます。
介護予防の側面からも、パッドやオムツをしていてもトイレに行ける状況であれば、トイレで排泄するようにしましょう。


トイレ

「尿もれの原因と対策について|長時間の外出をあきらめない方法とは」 まとめ

尿失禁は40代を超えると当たり前の問題となります。 最近は女性が抱える健康課題をテクノロジーの力で解決する「フェムテック(FemaleとTechnologyをかけ合わせた造語)」が注目を集め、軽失禁に対する問題へ前向きに取り組む動きが活発になっています。


体の変化に合わせて活用できる手法や商品を選べる時代となっています。 体の衰えを自覚するのは少し寂しい気もしますが、人生をより豊かに過ごすために「役立つ商品を使っていく」と考えれば、上手に付き合っていけるかもしれません。


 記事監修 
  • 監修者写真
    若橋 綾
    株式会社DIGITALLIFE
    管理部
    介護支援専門員

     

  • 介護支援専門員や介護事業所の管理者として10年以上の現場経験があり、家族問題を抱える家族や虐待案件も含め様々なケースを担当。
    現在は介護現場で培った経験を活かし、企業向けに介護離職予防を目的としたセミナーの開催や介護に関する記事作成を行うなど活躍は多岐にわたっている。