
歩行を補助する福祉用具として、多くの人に活用される歩行車。
四輪構造が主流の中、三輪でありながら「座面付き」と「折りたたみ式」の機能を両立した新構造の歩行車が発売されました。
この記事では、理学療法士が三輪歩行車「コンフォート」の機能を解説しています。
歩行を補助する福祉用具として、多くの人に活用される歩行車。
四輪構造が主流の中、三輪でありながら「座面付き」と「折りたたみ式」の機能を両立した新構造の歩行車が発売されました。
この記事では、理学療法士が三輪歩行車「コンフォート」の機能を解説しています。
歩行車はシルバーカーとよく似ていますが、荷物を運ぶよりも歩行をサポートする機能が重視されています。
さまざまな理由により足腰に痛みがある、あるいは筋力やバランス感覚が低下して、歩くことに不安がある方に適した福祉用具です。
その中でも三輪タイプは小回りが一番利きやすい歩行車となっています。
さまざまな機能が搭載された「コンフォート三輪スライド座面タイプ」の特徴的な機能をご紹介していきます。
座面付きでウォーキング中にも気軽に休憩ができることに加え、座面はそのままで車体を簡単に降りたたむことができます。 折りたたみ幅はわずか28センチ。玄関先や自動車内にもコンパクトに収納可能です。
三輪タイプの利点は、車輪が1つ少ない分ハンドル操作がしやすいことです。
さらに前輪が360度回転することで「四輪よりも簡単に旋回」することが可能となります。
例えば幅70cmのL字カーブでも幅60㎝の車体が切り返しなしで方向転換できるなど、狭い場所でもスムーズに歩行できます。
フレームに使用されているくすみ系のグリーンは近年家具や家電、ファッションに至るまで多くの世代に人気のあるトレンド色です。 アースカラーを基調としたスタイリッシュなデザインが周囲の景観に馴染み、オシャレな印象を与えてくれます。
かゆいところに手が届くような機能がまだまだ搭載されています。
三輪構造の良さは歩行するときにも威力を発揮します。
歩行時は足元が広くなることで歩きやすく、歩幅を気にする必要がありません。
また、座る時には背中部分にゆとりがあるため窮屈に感じません。
約11Lのバッグは保温・保冷仕様でお買い物に大変便利です。 ペットボトルを立てて入れることもできます。 左右のサイドポケットには500mlのペットボトルが収納できるので、ウォーキング中の水分補給にも困りません。
ブレーキのワイヤーが外にむき出しになっている歩行車も多く、引っかけてバランスを崩してしまうこともあります。 この商品はワイヤーがフレームの中を通る構造となっており、そのようなリスクを解消しています。
様々な機能が搭載された「コンフォート三輪スライド座面タイプ」ですが、使用時に注意していただきたいポイントがあります。
ハンドルの高さが合っていないと腰や腕などに負担が生じ、カラダに痛みが出てきてしまいます。 直立した状態で手首の骨が突起している位置と、ハンドルグリップの位置が同じ高さになるよう調整してから使用しましょう。
片側だけブレーキ操作を行うと反対側の車輪だけが旋回し、バランスを崩す原因となります。左右両側のブレーキを同時にかけるようにしましょう。 また座って休憩する際は、左右両側の駐車ブレーキがかかっていることをご確認下さい。
ハンドルに荷物を下げたり、バッグ内の重さに偏りがあったりすると重心が不安定になり、バランスを崩す原因になるので注意が必要です。
また荷物を載せて坂道を下る際は、歩行のペース以上にスピードが出て転倒の原因になるため、十分にブレーキ操作に慣れてから荷物を載せて使用することをおすすめします。
「コンフォート三輪スライド座面タイプ」について解説しました。
歩行車はイメージや見た目から使用を敬遠される方もいらっしゃいますが、オシャレで機能性の高い製品も続々と登場しています。
歩行車を使用することで、楽しく歩いて外出するきっかけになれば幸いです。
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