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教えて!管理栄養士さん!|噛む力が落ちた方でも栄養の取れる献立をご紹介

栄養の取れる献立

今回の記事は、"噛む力"や"飲み込む力"が弱くなってしまったご家族の食事について、 SONOSAKI LIFE(そのさきらいふ)編集部にゲストをお招きして一緒に考えてみました。
SONOSAKI LIFEでも、食事に関するお悩みを解決するための商品を色々と取り扱っていますが、プロの目にはどのように映るでしょうか。




今回のゲスト
管理栄養士プロフィール

やわらかい食事についてご相談をいただきました

—編集部

日常的に「やわらかい食事」を調理しているご家族から、このような相談が寄せられました。


以前から父がひどく"むせる"ようになり、食事がうまく食べられなくなりました。
主治医に相談したら「舌でつぶせるぐらいの、やわらかい食事に変えましょう」と言われたのですが、調理にとても時間がかかり大変です。 さらに栄養バランスのことも考えると、とても偏っている気がします…。


他のお客様も「レパートリーがない!」「調理が大変!」「どんな食事を出せばいいのかわからない!」という悩みを抱えていらっしゃるようです。
やはり、介護に関わる方からご相談をいただくことは多いのでしょうか?

—管理栄養士:河村さん

調理に関するお悩みは多いですね。
確かに「舌でつぶせるぐらいのやわらかさ」になると、長時間煮たりすりつぶしたりで、時間も手間もかかります。 献立や食材の選び方など、皆さん苦労されていると思います。

それではまず、柔らかい食事をつくるうえで栄養面やエネルギーを中心に「注意して欲しいこと」と「意外と簡単にできるポイント」からお伝えしましょう。

調理

やわらかい食事で栄養面に配慮した献立を考えるのは意外と簡単

ポイント1|食事の基本を忘れない

食事は「主食」「主菜」「副菜」が基本となります。 献立を考える上で、この基本だけはなるべく意識していきましょう。 そうすることで栄養バランスも自然に整っていきます。


栄養バランス

ポイント2|やわらかい食事はエネルギーとタンパク質を優先

食事をやわらかくするために、水分を多く足すことがよくあります。 そうなると摂取エネルギー量が低くなってしまう傾向があります。そんなときに活躍するのが""です。

バターやごま油、オリーブオイルなど料理に合った油脂をプラスすることで少量でもエネルギーを上げることができます。 その他の栄養素は飲み物や粉末で補うことをおすすめします。 ビタミンが不足するなら飲料で、食物繊維であれば粉末状の商品を料理に混ぜるなどで、補いましょう。


油脂

ポイント3|手軽に使える材料を用意する

食事は毎日のことなので、手間をかけない工夫をすることはとても大切です。 温泉卵、ひきわり納豆、まぐろ・サーモンのたたき、豆腐(卵豆腐)、アボカドなど、簡単に扱える食材を活用しましょう。
また、身近にある食材市販のやわらかい食品を組み合わせることも調理の時短にはお勧めです。

—編集部

基本をおさえ、ちょっとした工夫をすることで栄養バランスが整うのですね。 調理の手間を減らせる食材も、ぜひご家庭で活用していただきたいです。

—管理栄養士:河村さん

また、食事作りのポイントではないですが、食べる方の状態をよく観察していただく事がとても大切です。 眠気が強いなど、意識がぼんやりしたまま食事をすることで食物を喉につまらせる、あるいは飲み込まずにずっと口の中に溜めてしまうことがあります。

病状や服薬が食事にも影響することもあるので、「昨日はよく食べたから、今日も大丈夫」と思いこまず、 その日・その時の状態にあったやわらかさや量に調整することが誤嚥(ごえん)を防ぐためにも重要になります。

—編集部

たしかに、ご相談にも"むせる"とあります。 食べる方の状態を観察することで誤嚥(ごえん)による事故を避けるだけでなく、次回の食事を調整することもできそうです。
ちなみに、先ほどのポイントに挙げられていたエネルギーとタンパク質は当サイトも重視しており、日々のお食事に取り入れていただきたい商品をご用意しています。 そのなかでも注目商品の「和風だし香茶わん蒸し」と「鶏ときのこの雑炊」を取り入れた1日分の献立を挙げていただけますか?

市販の商品を活用したやわらかいお食事の献立例

—管理栄養士:河村さん

まず、噛む力が落ちてしまうと1回の食事量が少ない、あるいは食べるのに疲れて摂取量が不十分になってしまう方もいます。 そんな場合は、食事の回数を朝・昼・夕に10時・15時の間食を加えた5回の食事で、1日のエネルギーと栄養を摂取するような献立を提案します。
注目商品の2品は夕食に取り入れてみましょうか。 基本である主食・主菜・副菜のうち、主食を「鶏ときのこの雑炊」に、副菜を「和風だし香茶わん蒸し」に置き換えることでエネルギーやタンパク質を増やしながら調理時間が短縮できます。

朝メニュー

昼メニュー

夜メニュー

おやつメニュー

—編集部

ポイントを押さえながらも彩りがあって素敵な献立ですね。 夕食に注目商品を取り入れていただきましたが、管理栄養士の視点でこれら商品のよいところは、どこにあると思いますか?

—管理栄養士:河村さん

2商品とも手間をかけず必要なカロリーが摂れる便利な商品だと思います。 栄養補助食品は甘いものが多いため食事と一緒にとることが苦手な方もいらっしゃいます。 その点、「和風だし香る茶わん蒸し」は間食だけではなく副菜として活用できるので、ご家庭でも使いやすいですね。

雑炊と茶碗蒸し

教えて!管理栄養士さん!|噛む力が落ちた方でも栄養の取れる献立をご紹介 まとめ

—編集部

河村さんに教えていただいたことで、今回のご相談に対しては次のような解決策が提案できそうです。

  • ポイントを押さえれば、献立の幅を広げつつ料理にかかる時間を減らすことができる
  • その日の状態・体調を観察することで、献立や調理を調整していく
  • 食が細くなった方は、食事を5回にすることで1回あたりの量が調整できる
—管理栄養士:河村さん

お力になれてよかったです!
栄養面でも深刻になりすぎず、心配であれば「和風だし香る茶わん蒸し」や「鶏ときのこの雑炊」など市販の商品を活用しましょう。 食事を楽しむのは、生活を豊かにするためにも大切なこと。それをお手伝いするのが管理栄養士の使命だと思っています。

—編集部

今回は株式会社ツクイの管理栄養士である河村さんに、やわらかい食事を作るポイントや献立についておききしました。 河村さん、ありがとうございました!

SONOSAKI LIFE(そのさきらいふ)では、健康づくりに役立つ情報や介護の「お悩み」に寄り添う情報をお届けしております。 他のコラムも是非、ご覧ください。

 記事監修 
  • 監修者写真
    SONOSAKI LIFE 編集部
    株式会社DIGITAL LIFE
    WEBサービス事業

     

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