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オムツ太ももからモレる場合の対策は?見落としがちな3つのポイント

おむつの漏れ対策

大人用紙おむつでよく耳にするトラブル「モレる」。 おむつのモレにお困りで、様々な工夫を凝らしている方も多いのではないでしょうか? この記事では、おむつのモレ対策で見落としがちな3つのポイントを解説していきます。


この記事のポイント

  • 見落としがちなモレの原因を知る
  • サイズの測り方がわかる
  • 尿取りパッドの注意点を見直せる


見落としポイント①|サイズについて

外側になる紙おむつ(テープタイプ・パンツタイプ)が、ぴったりのサイズかどうかが大切です。 サイズが大きすぎると、背中や股ぐりの隙間から尿などがモレ出してしまいます。 サイズが小さすぎると、皮膚への圧迫が強くなり、赤みやかぶれなどの皮膚トラブルの原因となります。


パンツタイプはウエストサイズを基準に選ぶ

自力で立ち上がれたり歩けたりする場合に利用することの多いパンツタイプは、ウエストがサイズ基準となっています。 基本的にはメジャーを用いてウエスト回りを測るのが理想ですが、履いているズボンがフィットしてれば、ズボンのサイズを目安に選ぶこともできます。
ただし、ウエストがゴムタイプの場合は、ゴムが伸びきることでサイズが変わっていることもあります。 よく確認して判断しましょう。


テープタイプはヒップサイズで見極める

テープタイプのおむつは、サイズ目安表にヒップサイズと記載されている製品がほとんどです。 ヒップサイズとは、おしりのふくらみが一番高い(幅広い部分)を中心にメジャーを一回りさせた長さとなります。
正しいサイズか確かめるときは、おむつ着用時に左右のテープが適正ラインにあるか、ウエスト部分や足回りに軽く指1本が入るかをチェックしましょう。


おむつのウエストサイズ

サイズ選びの注意点

先に説明したように、パンツタイプとテープタイプのオムツでは基準となるサイズの計測位置が違います。 日中はパンツタイプ・夜間はテープタイプなど、時間帯によって使用するおむつを変えている場合は、 パンツタイプがMサイズだからといってテープタイプも同じサイズとは限りません。
また、使用するおむつを変更する際は、同じMやLサイズであっても、メーカーごとに対応サイズ(cm)が異なることにも注意が必要です。


パンツ型おむつのウエストサイズ表

見落としポイント②|パッドについて

パッドには吸収量や排せつ物の状態に合わせ、多くの種類があります。 モレを解消するには、尿量や排泄物に合わせたパッドを使用することが大切になります。


吸収できる尿量を知る

製品によって尿とりパッドの吸収量は違いがあります。 吸収できる限度を超えてしまうとパットから尿があふれてしまい、モレの原因となります。 パッドを使用する人の尿量を知り、適した吸収量のあるパッドを選択しましょう。


尿量の算出

便の状態でパッドを使い分ける

下剤を使用した場合など、大量の軟便や下痢便がシートの表面を覆ってしまうと、 尿の吸収を便が阻害し、吸収が悪くなることでモレることがあります。 その場合は軟便用のパッドを使用することで対策しましょう。 軟便用のパッドは表面シートに目詰まりを起こさない工夫がされており、 水分を効率よくポリマーに吸収できるようにしています。

パッドの重ね使いは

一度モレを経験すると、パッドを2枚重ねて使用する方も多いようです。 中には3枚、4枚と重ねてしまうケースも。 これはかえってモレの原因になるので注意しましょう。
パッドは一番下の層に防水シートが入っており、重ねても尿は下のパットにはしみ込まず、横にあふれてしまいます。 また、重ねることによってできる厚さから隙間ができ、モレにつながることもあります。 外側となる紙おむつ1枚と、内側となるパッドは尿量に適した吸収量1枚を合わせて使用しましょう。


パッド

見落としポイント③|いろいろ試しても改善しない場合

パッド1枚でも厚さが影響して隙間ができモレにつながっているケースもあります。 パッドを使用することでおむつ交換の負担を軽減することができますが、 モレが生じると衣類や寝具の交換がともない、介護をする側・受ける側双方の負担となってしまいます。
方法を変えてもモレを防げない場合は、吸収量の多い外側の紙おむつ1枚で使用した方がよいかもしれません。


「おむつからのモレ対策|見落としがちな3つのポイントを解説」 まとめ

おむつのモレ対策・方法について解説しました。  モレは介護する側の負担が大きいだけでなく、介護をされる側にもショックな出来事となります。
人によっては「またモレてしまうのでは」と不安になり、活動性の低下につながるかもしれません。 何度もモレてしまう場合は3つのポイントを参考に、サイズやパッドの使い方を見直してみてください。

SONOSAKI LIFEでは、健康づくりに役立つ情報や介護の「お悩み」に寄り添う情報をお届けしております。他のコラムも是非、ご覧ください。

 記事監修 
  • 監修者写真
    小林 修
    株式会社DIGITAL LIFE
    WEBサービス事業
    理学療法士
    社会福祉主事

     

  • 大学卒業後、理学療法士や介護事業所の管理者としてデイサービス、特別養護老人ホーム、ショートステイなど、10年以上の現場経験があり、介護サービスの運営、スタッフ教育に従事。
    現在は介護現場で培った経験を活かし、健康増進サービスの企画、開発に携わっている。